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第1095話
人気も疎らな明るい境内に少しドキドキしながらも長岡と並んで歩く。
こんな時間だから同級生や下級生達は居ないだろうが、スリルがある。
たまたま会ったと言えば誤魔化せるか厳しいところだが、長岡はそんな事を考えているのか分からない。
きっと、自分を不安にさせない為だろう。
ドラム缶の中でパチパチと焚き火が燃え、暖を求めた人が集まっていた。
みんな年配の人ばかりでほっとする。
カランコロンと鈴の音が響いても誰も此方を注目すらしない。
どうか
元気な弟妹が生まれますように
それから、田上と吉田が受かりますように
あと…
図々しくも沢山の願い事を頼んだが元日位良いだろう。
神様だってそうケチではないはず。
バレない様にそっと隣を伺うとまだ手を合わせている。
何を願っているのだろう。
骨格の綺麗さが際立つ横顔。
…ーあと、正宗さんの隣にずっといたいです
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