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第1098話

「なぁ、遥登。 姫初めはハメ撮りで良いか?」  「は……? ーっ!?」 「今年も、やらしぃオカズくれよ。」 アラームをかけずに昼近くに起きてこれから朝食兼昼食でも作ろうかと言う時、朝からするには刺激的な内容に三条は驚き動きを止める。 長岡は楽しそうに三条に詰め寄る。 机の上から蜜柑を1つ取ると三条の手の上にのせ、ご褒美なんて綺麗に笑うがそれでも元旦にする話ではないと思う。 「新年早々話す内容では…」 「くれねぇの? 去年のでも抜けるけど、新しいのも欲しいんだよなぁ。」 ポケットから取り出したスマホを操作し昨年の動画を流しはじめた恋人を三条は慌てて止める。 恋人は変態だ。 綺麗な顔はサデスティックな笑みさえとてもよく似合う。 長岡は、さっと三条の後ろをとると腕を回して逃げられない様に、そしてスマホ画面が三条に見えやすい様にする。 「俺のイチオシは、ここ。 ここで名前呼ばれんのやべぇって。 顔もとろとろだし。 見てみ、ほら、やぁらしい顔してんぞ。」 「…っ!!」 媚びを売るように恋人の名前を呼ぶ自分。 まるで発情期の動物だ。 あさましい はしたない 我欲に塗れている 「勃ちそう」 ぽつりと聴こえてきた言葉に背後を見やると、色っぽい顔をした恋人の目がギラ付いていた。

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