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第1101話

スマホのカメラが自分に向く。 そのレンズを見る事は出来ないが、長岡のお強請りを叶えたい気持ちもある。 少しだけ…、と言った手前、やっぱり出来ませんなんて言いたくない。 ないが、顔から火が出そうな位恥ずかしい。 「……ま、正宗さんと、せ…く、す、します。」 だけど、俺も男だ。 此処でやめるなんて事も出来ない。 「今、から……その…」 「うん。 その?」 「拡げ、ますっ」 蜜柑が転がるソファの上で下半身を丸出しにして何を宣言してるんだろう…。 ローションボトルを長岡から受け取ると、少し手にとった。 どろーっと垂れていくそれに、ちらりと長岡を見やるがニヤニヤと視線を返されるだけ。 その笑みも格好良いから狡い。 ローションを纏った指でそっと後孔に触れた。 「…ん、…ぅ…はぁ…」 ぐちぐちと粘着質な音が静かな部屋に響く。 雑音が入るからとテレビは消され、ほんの数分前までお笑い芸人のコントや漫才を観て笑っていた空間だとは思えない。 お目出度い雰囲気は一切なく、ただ淫らで肉欲に塗れた男が2人。

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