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第1128話
脱衣徐に小さなヒーターが用意されているお陰で凍える事はないが、それでも裸になると寒い。
急いでかけ湯をして湯船に入ると身体の奥から声が出た。
「あぁー、あったけぇ」
芯からあたまる。
冬場の風呂は最高だ。
ぐーっと手を伸ばすとポタポタと滴が波紋を広げる。
正宗さんの部屋のくっつかないと入れない風呂も好きなんだよなぁ
素肌が触れ合う照れはあるが、恋人との触れ合いはしあわせだ。
髪を梳く癖も、頭を撫でる癖も、すぐにキスしてくるのも、抱き締めてくるのも、たまらなく好き。
長岡が好きでたまらない。
1週間で随分と薄くなったマーキングかま少し寂しいと思うほど、ベタ惚れだ。
そっと肩に触れるも、噛まれた傷は治っている。
痛さもない。
早く会いたい。
早く触れたい。
でも、その前にしっかりと勉強をしなければ。
よしっ
風呂上がったらもう少し勉強しよ
目標は近くて遠くて大きな人だから、自分も負けたくない。
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