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第1148話
耳が蕩ける様な甘い声が浴室に反響する。
自分の媚びた声も結合部から漏れる音も全部。
「…も…でな、い…ぃ……」
「出なくてもイけるくせに。」
出ない、と首を振ると顎を捕まれ噛み付く様なキスをされる。
舌を甘く噛まれ、上顎を擽られ、口の端から唾液が垂れた。
拭おうとした手を捕まれ、勿体無いとでも言いたげに顎を伝うそれをべろりと舐められる。
長岡の色気に充てられ身体中がじくじく疼く。
「ぅあ…あ"、い"…っ」
それだけに止まらず肩に犬歯を突き立てられた。
ギリギリと噛まれ痛い筈なのに、マーキングされて嬉しい身体は反応する。
しっかりと躾られた身体は長岡好みとしか言い様がない。
「ほら、イけ。
今度は潮でも吹くか。
ん?」
シャワ浣で解れたアナルは大きく口を開け恋人の陰茎を食む。
それだけでも気持ち良いが、快感に弱い身体はゆらゆらと揺れる。
「えっろい動かし方して、イけよ。
ほらっ、イけ。」
「…い、イ…」
気持ち良過ぎて涙が溢れる。
「あっ…あ……イ"…き、ま…ッ」
長岡の肩に頭を擦り付けながら、前立腺で絶頂を迎えた。
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