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第1158話

「美味しそう!」 「美味そうだろ。 熱い内に食べなって言いたいところだけど、冷ましてから食べろ。」 「はいっ。 いただきます!」 三条はふーふーと冷まし齧り付いた。 子供みたいに、それはそれはしあわせそうな顔を此方に向け満面の笑みを見せてくれる。 「んま! タレが美味い。 これご飯にかけたら何杯でも食えます。」 「ははっ、そりゃすげぇ。」 しあわせそうな顔で串を食べる三条の隣で長岡も同じものを頬張る。 三条の言う通り、タレが絶妙でそれだけでも飯が進みそうだ。 これを食い終えたら次は温泉饅頭か。 それとも、餡蜜、ソフトクリーム。 次の笑顔を想像するのも楽しいが、実際の方がうんとしあわせそうだ。 外で触れる事はできないが、触れるだけがすべてじゃない。 喋る事も見る事も大切。

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