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第1163話

ちゃぷ…、と水面を揺らし湯に浸かると気持ち良さに声が出る。 「はぁぁ、あったかい。 きもちい…」 「ははっ、親父くせぇ。 でも、足も伸ばせるし広い風呂良いな。」 長岡は両手をぐーっと伸ばし、胡座をかいていた足も伸ばした。 長岡と並んでも足を伸ばせるサイズの風呂はまだ余裕がある。 長岡の部屋のくっつかないと入れない風呂も良いが、ゆっくり出来るサイズもまた良い。 部屋風呂も露天で贅沢だ。 真上の屋根のお陰で身体に雪が当たる事もなく、囲いに囲まれているお陰でくっ付ける。 「家族風呂もあるから後で頼んで入ろうな。」 「ふやけますよ。」 長風呂をしても良い様にミネラルウォーターも持ち込んだ。 三条の言う通り、ふやけてしまうまで浸かっていたい。 長身の2人でも楽々入れる下げたサイズの風呂は極楽だ。

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