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第1165話

腕を引かれ長岡の脚を跨がされれば、湯の中でやわらかな陰茎が長岡のソレとぶつかった。 かぁっと赤みの増す頬を腕で隠すと長岡は小さく笑い三条の髪を後ろに撫で付ける。 長岡の手から伝ってきたお湯が頬のラインを伝い、ポタ…と、温泉に波紋を広げた。 さっきまでの顔と全然違う。 色っぽくて雄くさい。 「遥登、腹は?」 「……」 例え腹の掃除をしていても、そんな恥ずかしい事を素直に口に出せない。 しかも此処は露天風呂だ。 外なんだ。 目を泳がせる三条は長岡が右口角を上げたのに気が付かなかった。 「言えねぇ?」 それにも反応出来ないでいると恋人の笑顔にサディスティックな色が滲んだ。 やばいと思うのとどっちが早かっただろうか。 「なら、指突っ込んで確認すっか。」 「あ…だめ…っ。 言い、ます…から、」 尻肉をわし掴むと臀裂をなぞり三条の腰が浮く。 反射的に長岡の肩を掴み止めようとするがそれより早く後孔に指が宛がわれてしまった。 「えっちな事にも優等生な遥登だから、実は準備してたりしてな。」 長岡は洗い場に近い方の手を伸ばし、ミネラルウォーターとタオルの入った桶を引き寄せた。 風呂桶の中に置かれたタオルを捲ると、中には小さなローションボトル。 ペットボトルの隣の、温泉には似つかわしくないソレから目が離せなくなる。 上下する喉仏。 上気する頬。 長岡が見れば、三条が発情してきている事など簡単に解る。 「な、遥登。」 「………し、ました…、」

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