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第1171話

「遥登、着替え終わったか?」 「あ、はいっ」 う、わ… 身丈が短いと交換して貰った浴衣に着替えた三条は、背中を向けて着替えていた長岡を振り返ってくりくりとした目を大きくした。 浴衣姿の長岡は首元や細くしなやかな手足首を露にし、色っぽい。 ごくりと生唾を飲み込んだ。 「海外客用に大きいサイズも用意してあって助かったな。 遥登の浴衣姿、すげぇ新鮮。 似合ってる。 格好良いよ。」 「あ、え、っと…正宗さんも、格好良いです。」 「誘ってる?」 「ち、違いますっ。」 「なんだ、残念。」 一瞬考えていた事がバレたかと思った三条はくすくす笑う長岡にほっとした。 今しがた行為をしたばかりだが、長岡の体力なら此処でもう1回戦位余裕だろう。 バレなくて良かった。 そんな事を考えていると突然目の前が暗くなりわしゃわしゃと髪を拭かれた。 タオルが顔に当たって目を開けていられない。 タオルドライに力負けしない様に三条はその場で脚に力をいれるが、足元が動く。 「あったまりなおしたっつっても風邪ひかせらんねぇからな。」 頭から手が離れた事でやっと目を開ける事が出来た三条はドライヤーの準備をする恋人をまじまじと見詰めた。 正宗さんの浴衣姿、色っぽいよな 鎖骨も胸鎖乳突筋も綺麗だし、像帽筋もしっかりしてて男らしいし 色んな所がチラチラ見えんのもやばい エロい… 「ん? どうした。」 「いえっ、なんでも。」 「んじゃ、ここおいで。 ほら、乾かすぞ。」 疚しい事を振り払う様に首否すると、長岡の何時もの甘やかしがはじまる。

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