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第1180話

和紙の貼られた間接照明がしっぽりとさせ、三条の心臓は痛い程早鐘を打つ。 ……すげぇ、えろい 照明1つでこんな雰囲気変わるとかやばいだろ ぼんやりとした光りは朧気に恋人を照らす。 儚さが、美しさを更に際立たせる。 長岡はシーツの上にタオルを敷くとそこに座る様誘導した。 お陰で股で挟んでいた身頃は元に戻ってしまう。 「なに? こんな可愛い事して誘ってんのか?」 「だって……パンツ、穿いてないですし…は、恥ずかしいから、」 「はる。 恥ずかしいのは?」 「正宗さんと、だけ…」 そう、俺とだけ、とその口のまま口付けられ甘やかされる。 セックスは恥ずかしいから他の人とは出来ない。 恥ずかしいから長岡としか出来ない。 そう教えられてから随分と気持ちは楽になったが、羞恥心が消えた訳ではない。 こんな恥ずかし事やっぱり長岡としか出来ないししたくない。 本来、抱く側の男なのに長岡に抱かれる事がしあわせで一生抱く側にならなくても良いとさえ思う。 腕を掴んでいた大きな手は最後の砦だった帯まで解いてしまった。 袷が広げられると肋の浮いた薄い身体が晒される。 ガリガリの身体も、剃られてからそれを保ち続けている恥丘も、頭を擡げてきている陰茎もすべて丸見えだった。

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