指を抜かれても口を開けたままの後孔に長岡はほくそ笑むと、自分の陰茎を数度扱いた。 血管の浮いたソレから目が離せない。 ビキビキに勃っていてこれで中を抉られたら気持ち良い。 想像だけで三条の陰茎はピクピクと震え先走りを滲ませていた。 犬の尻尾の様に感情を表すソレを横目に、いきり立ったモノを扱いていた手を止めると今度は後孔に擦り付けてくる。 ローションで滑り後孔に引っ掛かっては逃げてく僅かな刺激さえ、今の三条には快感でしかない。 「息吐いて、力抜いて。 そう、良い子だ。」 顔にかかる髪を梳く大きな手に安心すると、ゆっくりと肉壁を割り入ってきた。 閉じた肉が他人の一部を飲み込む。 何度経験しても不思議だ。 自分は男で、恋人も男。 凸と凸が無理矢理でも交ざりあえる幸福感と充足感は、言葉では言い表せない。 「上手くなったな。 俺のもう半分飲み込んだ。」 「そこっ、で、止めないでください…、」 樽型の陰茎で最大径まで拡げられた縁をなぞられ足の指に力が入る。 同時に後孔を締めてしまい鳥肌がたつ。 あさましい程快感に弱い身体は、もっと恋人が欲しいと欲する。 「腰揺らしちまって、今やるからそんな煽んな、よ。」 「んん…ッ」 「そう…良い子。」 ずっぷりと嵌まった陰茎に腹が少し苦しいが、直に馴れる。 そっと腹に触れると、冷たくて大きな手が重なった。