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第1183話
「腹いっぱい飯食ったから気持ち悪くなったらすぐ言えよ。」
「はい…。」
重なった手を首に回す様に促されしがみ付くと、何時ものボディーソープとシャンプーのにおいではなく知らない石鹸のにおいがする。
長岡のにおいが良い。
知らないにおいなんて…。
「…っ、」
思わず噛み付いてしまった。
「は、マーキングかよ。
そんな待ちきれないなら、ほらっ。」
「ン"ぐ…っ、ぁ…ん…」
ぐっと腰を押し付けられ咄嗟に唇を噛んだ。
不意の刺激に耐えられる程この身体は利口じゃない。
ゆさゆさと身体全体を揺さぶられ、我慢し切れない声が漏れてしまう。
気持ちが良い。
気持ち良くて腰から下が溶ける。
そんな錯覚に飲まれながら、目の前の首にしがみ付く。
「んっ、……ぐ…ぁ、ン」
奥歯を噛み締め耐えようとするも恋人に飼い慣らされた身体は快感ばかりを拾う。
本当にあさましい。
長岡は体勢が辛いのかふとんに前膊を着くと次はゆっくりと腰を回した。
ゆっくり、ゆっくり、まるで嬲る様に。
「あ…、ひぅ…っ、」
エグい程張ったカリが前立腺を擦り上げ、ローションと空気が混ざりあう粘着質な音がする。
次第に白くなるローションが長岡の陰毛を汚し三条の臀部を汚し、欲に溺れる。
此処は長岡の部屋じゃない。
長岡のベッドでもない。
此処は旅館で、旅館よふとんで。
なのに燃える。
いや、だから燃えるのか。
「ぁ…ぁ、まさ、さ…すき、すきで、す…ま…ぁ"」
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