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第1185話
「あ"ぇ"…ぁ…ぁ、」
残滓まで扱き出され締まりのない口から意味のない言葉にすらならない声が漏れる。
首に顔を埋めて射精の気持ち良さにぶるっと身震いをしつつ荒い息を整える。
「流石若ぇな。
風呂で2回イっても出んのかよ。」
「…ぁっ、ァ…」
大きな手から垂れた精液が腹に落ちる、そんな些細な事すら感じてしまう。
収縮するアナルを押し返す陰茎はゆっくりと動きを止め、長岡はまだ射精もしていないのに体内から引き抜いた。
「え…まさ、むねさん、は…」
「ん?
俺は良いから。
気持ちかったか。」
「…だめ」
自分だけなんて嫌だ。
2人で気持ち良くなるのがセックスだって、この人が教えてくれた。
1人で良いならそんなのセックスじゃない。
オナニーだ。
恋人のカタチに拡がる腸壁も、体内を味わう様な腰の動かし方も全部気持ちが良い。
だけど、俺だけは駄目。
そんなのは嫌だ。
腰に脚を絡ませ、細い腕を伸ばし首に絡み付けて綺麗な顔を引き寄せた。
長岡の汗のにおいだ。
長岡のにおい。
「正宗さんも、イってください。
ナカに、精液…ください、あの…もっとセックスしよ…」
ぺろりと形の良い唇を舐めてお強請りした。
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