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第1186話

さっき長岡にしたみたいに自分の身体のあちこちに犬歯をたてられる。 ギリギリと食い込む歯なんて痛い筈なのにこの身体は快感として感受する。 噛まれて、吸われて、揺さぶられて。 恋人から与えられるものならなんだって……、なんてすっかり毒された。 「ぁ…ソコッ…んっ、ぉ"ぐ」 「腰、とまんねぇ」 目に前髪がかかって細められた目の怪しさが際立つ。 男くさく歪められた顔も好き。 掠れた声も好き。 冷たくて大きな手も好き。 好き過ぎて溶けしまう。 「はる、と…イく」 括約筋が大きく拡げられドクドクと震えはじめた。 奥歯を噛み締め射精する愛しい人。 例えすぐに掻き出さなくてはいけないとしても嬉しい。 「…ぅ"ん"、はっ…」 「俺もすげぇ出た。 やっぱ恋人が若ぇと俺もつられんな。」 そう笑いながら長岡はまた腰を動かしはじめた。 中に精液を塗り込め体内からもマーキングされる。 きもち、いい しあわせだ 止まらない律動にしがみ付き勇気を出して自分の気持ちを伝えた。 「まさ、むねさ…あいし、て、ます…っ」 「ん、俺も愛してる。」 その声は驚く位優しかった。 長岡は、何時も優しい。 だけど今の声はもっと色んなものを含んでいた。 「おれ…も…ぁ…んんッ、あっ…おえも…あっ」 「喋る余裕、なくしてやる」

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