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第1217話
「そういえば、遥登は何色の薔薇くれたんだ?」
「俺は赤です。」
「へぇ?
なんで。」
「イメージです。」
遥登は本当に楽しそうに話をする。
その姿を見ているだけでも、その声を聴いているだけでも楽しいんだと解る。
自分にはない考え方だったり想像力、切り口は羨ましいとさえ思う。
「青も綺麗ですけど、先生には天然の綺麗な色が良いなって思いました。
その中で1番、俺が綺麗だなって思う…あの、正宗さん?」
「ん?」
「顔、近いですよ、」
そんな三条が愛おしくてたまらなくなった。
酷い事をしたくなる。
泣かせたい。
喘がせたい。
自分でいっぱいになせたい。
最悪の性癖だな。
「嫌か?」
「狡い聴き方です…」
更に頬を撫でるととろんとする。
そんな顔をするから悪い大人に捕まるんだ。
ま、俺は捕まってくれて良かったけど。
「遥登が嫌な事はしねぇよ。」
「……嫌なんかじゃありません。
だから、」
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