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第1218話
首筋に顔を埋め舐めると三条は恥ずかしがった。
顔を隠そうとする腕を掴み首に回すよう誘導するとゆっくりと細い腕が絡まる。
心配になる位素直にそれに従う三条のやわらかな皮膚にちゅぅっと吸い付くと薄く独占欲を咲かせた。
「久し振りにソファでするか。
遥登が上に乗っても良いからな。」
「…ソファで、ですか」
「そう。
ソファ。
寒いか?」
三条が来る前から暖房をつけてあたためておいたといっても寒いだろうか。
外は雪が降ってないと言っても、まだ春のはじまりだ。
顔を見ると恥ずかしそうに、だけど、大胆にぎゅっと首き抱き着いてきた。
遥登のにおいに包まれて長岡は頬を緩める。
襟足を撫で甘やかし言葉を待つともそもそと身体を擦り付ける。
自分好みになった恋人が可愛くてしかたがない。
「…寒く、ないです」
「じゃ、決まり」
押し倒したいのを我慢して自分の脚の上に引き寄せると服の裾から手を侵入させ脇腹を撫でたが、すぐに恋人に肩を捕まれた。
耳まで真っ赤にした恋人は辿々しく言葉を紡いだ。
「あの…っ、……俺もちゃんと、欲しいから、その…腹…を、」
なんだ。
そういう事か。
外泊日でもない今日は腹の掃除はしてないのか。
折角遥登の発情した良いにおいがするのに勿体ない。
「腹だけな。
汗は流すなよ。」
「変態…ぽいですよ。」
「今更だろ。」
浴室へと送り出す際、三条の視線が部屋の奥へといったのを長岡は見逃さなかった。
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