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第1220話
ちゅ、ちゅ、と何度も唇をくっ付ける。
それだけで気持ちが良いのは三条とだからだ。
「口、腫れますよ…」
「構わねぇよ。
遥登で腫れんなら喜んで腫れる。」
ソファに背凭れにもたれ掛かり三条の頭を掴んで更に口を合わせた。
下唇と食んだり、擦り合わせたり堪能する。
細い三条のやわらかい肉を貪る様に執拗に繰り返し、三条がとろとろになる頃漸くキスをやめた。
「ホストはこんなサービスしねぇだろ。
それとも、枕営業ってか?
なら死ぬ程よがらせてやる。」
「死ぬ程、きもちい…?」
「そう、すっげぇきもちくしてやる。」
腰の後ろで手を組み引き寄せる。
恥ずかしがりながらも“気持ち良い事”に興味を隠せない三条は、ゆっくりと頷く。
さらさらと髪が顔を隠す。
「どうする。
スーツ着たままヤるか?」
「…汚しちゃいますよ」
長岡は口元に綺麗な弧を描くと、ゆっくりと愛撫する様な手付きで三条の唇をなぞった。
「へぇ、俺の一張羅汚すのか。
いいねぇ。」
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