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第1250話

昼を食べ終え友人達と別れたあと図書室で時間を潰していた三条も、17時15分に図書室を施錠すると司書に言われ手持ち無沙汰になってしまった。 腕時計を確認するとまだ電車が来るには時間がある。 先に夕食作ってるってのは出来そうもないな… さっきので行けば良かったな 三条は意味もなくフラフラと2階に下りた。 ロッカーもない、机は後方にかためられガランとした教室に虚無感を覚える。 廊下をゆっくりと歩きA組だった教室に入ったが、そこはA組ではない。 壁に貼られたプリントもカレンダーもない、ただの空き教室だ。 あの桜もない。 窓に近付くと、太陽が山へと帰っていくところだった。 玄関前の自販機で購入したペットボトルを窓辺に置くと、水面がゆらゆらと揺れ足元までも揺らしていた。 次第に落陽が教室を染めていく。 赤 あか 真っ赤だ

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