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第1257話

この2年と半年程で随分と懐いたものだ。 緊張や遠慮が大きかった恋人。 それが、今も少し緊張や遠慮はあるものの嬉しそうな顔をして近付いてくるようになった。 根は甘えたなんだろう。 薄い腹を撫でくり回し、浮いた肋を触りながら胸を目指す。 「ぅ…あ、冷た」 「悪りぃ」 口では謝りながらもやめる気なんて更々ない。 そんな事、三条も理解している。 冷たさを馴染ませる様にゆっくり撫でると三条は腕を掴んできた。 自分のとは違いあたたかい手。 「正宗さん…」 「嫌か?」 「……その聴き方は狡いです」 駄目押しに耳縁に唇をくっ付けるとそこから首元までが真っ赤になった。 随分と背丈が伸びた三条は、もう長岡の胸の中にすっぽり包まれるという事はないがその細さで抱き締めれば納まる。 「明日から大学生だろ。 高校生のうちにもっかい位シとこうか。」 「その発言、変態ぽいです…」 「変態は嫌いか?」 「…だから、狡いです」 2人が読んでいた本はローテーブルに置かれ、またソファが軋んだ。 「ほら、脚跨いで口開けろ」 長岡の脚に跨がった三条は何度も口を吸われとろとろになっていく。 長岡も三条の体温を存分に感じながら何度もキスを繰り返す。 ヌルヌルと舌を舐め、吸い、甘く噛む。 視線が上になった三条から流れてくる唾液を飲み込むと肩に置かせていた手がぎゅっと服を掴んだ。 「恥ずかしい?」 「はい、」 「俺とだけだろ。」 「正宗さんとだけだから、恥ずかしいです」 本当になんでこんなに人の加虐心を擽るのが上手いのか。 しかも、無自覚なのが怖ぇ。

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