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第1258話
顎に吸い付きながら、三条の発情したにおいを堪能する。
あ…っ、と漏れた可愛い声に長岡の口角は上がりっぱなし。
するすると服を捲りながらあちこちにふれる冷たい手に三条は身じろいだ。
「ま…っ、あの……シャワー、まだです、から」
「遥登のにおいなくなんだろ。」
「……腹…、しないと、出来ないですよ…」
「ナニが出来ねぇ?」
「……それは、」
次は喉仏に舌を這わす。
べろっと舐めながら、手は臍を掻く。
まずは、焦らしてから。
その方が三条も一層とろとろになって可愛いしな。
「ん…ん……」
「遥登の言葉で教えろって。
なぁ、その可愛い声でやらしい事言ってくれよ。」
「……せ、くす」
「んー?」
「…………せっくす、です」
口元を隠しながら小さな声で言ったが、まぁ及第点だ。
「遥登がたまに言う、えっちってのも好きだけどな。」
「……っ」
言ったとばかりに恨めしそうな目を向ける恋人の唇をぺろりと舐めると、長岡は三条の手を引いて浴室へと向かった。
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