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第1261話

腹の洗浄を終え部屋に戻るや否や、三条は服を引いてきた。 「あの…、写真……」 「写真? ハメ撮りしてぇのか?」 「ちがいますっ。 そうじゃなくて、クラス写真……」 頭からバスタオルを被った三条の表情は見えない。 だが、おおよその検討はつく。 「恥ずかしい?」 こくんと頭を上下させた三条を見て、長岡はカウンター上の写真立てを伏せた。 ま、こんなん飾ってて素っ裸になれるなんて思ってはいなかっ… 「ま、……まさ、むね…さん」 後ろから腹に回された手にドキッとした。 背中にぐりぐりと頭を擦り付け珍しく甘える三条の心音が触れ合ったところから伝わってくる。 すごく鼓動が早い。 恥ずかしいのに頑張って気持ちを伝え様としてくれているのは十分解る。 腹に触れる細い指を絡めとると、籠っていた力が抜けていった。 「遥登。 ベッド行こうな。」 「…はい。」 伏せられた写真立てにもう1度視線をやると、それを見ていたらしくハッとした三条と視線があった。 「えっち。」 「ち、ちがいます…っ」 「はいはい。 ベッド行くぞ。」

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