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第1263話

緊張と羞恥に堪える三条はとても可愛い。 色気とその空気だけで勃起しそうな程だ。 明日から自分の目の届かない所にいってしまう。 心配じゃないと言えば嘘になるが、同じだけ楽しい大学生活を送って欲しいとも思っている。 が、やっぱり少し気に食わない。 「ん……、ぃ"ッ」 喉を舐めあげ耳に辿り着くと、やわらかな耳朶に歯をたてる。 痛みに呻くその声すら興奮材料だ。 シーツをきつく握り締め痛みに堪える健気さも。 次はまだマーキングの残る肩。 それも前の噛み痕の上に更に歯をたてた。 「ん"ぅ"」 この子は俺のだ。 貪欲な独占欲を細い身体に刻み付ける。 肩、 胸、 腕、 脇腹、 臀部、 脚、 足の指さえも噛みキスをし、服で隠れる場所にマーキングを施していく。 それでも足りない。 どうすれば、満足出来るのだろうか。 三条の事になると自分がいかに貪欲なのか思い知る。 「マーキングだけで勃起したのか。 流石、マゾヒスト。」 勃起した陰茎を噛んだら三条は泣くだろうか。 泣き叫ぶ? 許しを請う? 怯える? それとも… ゾクっとナニかが背中を走った。 「なぁ、ちんこも噛んで良いか。」 「……正宗さんになら、なにをされても…良いです」 そう言った三条はあの目をしていた。 あの日と同じ男を誘う目。 被虐の色をした目。 はは…と乾いた笑い声は自分が聴いても酷いものだった。

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