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第1266話
ローションを纏った指がアナルの縁をなぞる。
さっきからそればかり。
すっかり縦に割れたアナルはその指を銜えたいとヒク付くが、長岡はにやにやといやらしく口元を緩めるばかりで与えてはくれない。
恨めしく思い見上げても余計長岡を煽るだけ。
「ちんこ振ってどうした。
あぁ、遥登は犬だったな。」
そうだ。
犬だ。
長岡の犬。
俺の飼い主は、正宗さん
はくっと開いた口を閉じて半身を起こした。
長岡の服を掴むと、ぺろっと唇を舐めてお強請りをする。
「セックス、しよ……正宗さん」
濃くなる長岡のにおい。
いいにおい。
クラクラする。
「セックスしようか。
遥登。」
鼻が触れ合う距離であの目がやわらかく細められた。
サディスティックな色が滲んでいるのにまったくこわくない。
首輪だって、そうだ。
一見酷い事をされている様にも見えるだろうが、それは違う。
本当の長岡を知っているから、あたたかく優しい長岡を知っているからこわくなんてない。
ゆっくり頷くと、大好きなキスが降ってきた。
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