16 / 28

エントリーNo.15 Precious Night

「まだ、起きてんの?」 振り向くとひとり寝の出来ない愛しい人が、眉間に皺を寄せた仏頂面で俺を睨みつけている。 「サンタにお礼を伝えてたんですよ。奇跡をありがとうって」 隣に入ると愛しい人の体温が俺を温める。 「奇跡じゃない。俺がここにいるのは必然」 「では、必然を確かめましょうか」 ------------------------------------------- <作家名> 咲櫻菜月 <主な作品> 「その声を憶えてる零」

ともだちにシェアしよう!