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第7話

バキンーーーーーー 入り口の方で何かを踏んだ音がした。 誰? 僕は音の方を振り向いて暗闇に立つ人影に固まってしまった。 ギイ・・・・・・ ダメ・・・ 来ないで・・・ こんな変な姿・・・ 見られたく無いよ・・・ 耳もシッポもあって、全然人間にもなれない・・・ 君に可愛いと言って貰ってる、いつもの僕じゃ無いから・・・ 僕は咄嗟に東屋の影にかくれた。 だって見られたら、絶対に薄気味悪がられて、きっと捨てられてしまう。 そんなのは耐えられ無いよ・・・ 捨てられる・・・ そう思うとポロポロと頬を涙が伝う。 でも、いつまでもこのままではいられ無いんだって事は分かってた。 ギイの足音がコツ・・コツ・・と近ずいてくる。 ビクビクとドキドキの狭間で僕の心臓は、どうにかなってしまいそうだった。 怖くて、怖くて堪らなかった。 ギイが直ぐそばまで近ずいてきていた。

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