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調教開始?
「さて、どこから始めようか?」
元ターゲットの男は、俺を地下の小部屋のパイプベッドの上に投げ落とすとポキポキと指を鳴らした。
「まずは、身体検査から?」
車の中で錠剤を無理矢理飲まされた。
ターゲット男は、合法なものだと言っていたが、どこまでが本当かわからない。
瞬く間に、俺の体は自分の意思では動かせない重い塊へと変わってしまった。
小指の先ひとつ、動かせない。
「脱がせるより、切り開いた方が興奮するよね? ハサミを持ってきて」
ターゲット男は、後ろに控えている黒服サングラスの護衛(こいつは、さっきは運転手をしていた)から大きなハサミを受け取った。
「君の調教は、こいつにも手伝ってもらう予定だから。こいつのアレ、規格外の大きさで何人も女を壊してるんだ。肛門は無理かと思ってたけど、僕がされたみたいに少しずつ慣らしたらいけると思うんだ。だって拳をいれられちゃったからね」
ジョキジョキと着衣を切り刻む音が響く。
「フィストってやるのもやられるのも考えたことはなかったけど、いざやられてみたらアリだったよ。肘まで突っ込まれて腸を突き破られるかと思ったけど、良すぎて失神したし。君にもちゃんとやってあげるよ。こいつのは胎児の頭ほどあるから、突っ込むのはそのあとかな?」
ああ、楽しみだと言いながら、ボロ布となった俺の一張羅を1枚1枚丁寧に取り除く。
「ああ、そうだ。この容姿を留めるために去勢もしないとね? ゴツゴツとした男の体もいいけど、君には似合わない。 あと、このベビーピンクの乳首にも可愛い飾りが必要だし。ああ、やりたいことがいっぱいだよ? 当分、君で楽しめる」
好き勝手言ってんじゃねーよ!!
封印していた本名で呼ばれたショックから思考が戻ってくる。
ターゲット男の勝手な話に、猛烈に腹が立ってきた。
てめーーー、食事や諸々のお世話をしてやった恩を忘れやがってっっ!!!
いや、忘れなかったからこうして、俺を拉致したのか??
言いたいことは山ほどある。
が、いかんせん、妙な薬のせいで言葉を発することができない。
ああ、口惜しや!!
唯一自由になる目で、思いっきり睨み付ける。
目で殺せるなら殺してやりたい。
てめぇは、その巨大ペニス野郎に、尻穴を開発されておけっつーの!!
全身全霊の力を振り絞って、呪詛を込めた視線をクスクスと余裕な態度で受け流し、むき出しのペニスに手をかけた。
親指の腹でクチクチと鈴口を弄る。
「ちょん切る前に、この慎ましい孔を開発しよう。おーい、導線持ってきて?」
導線??
ひょっとして……まさか……
護衛が持ってきたのは、まさしく理科の実験で用いた導線。
二股にわかれていて先には豆電球の様なものがついている。
「理科の実験をしようか?」
俺も、今、理科の実験っぽいって思ってた……じゃ、なくて……それをどうするんだ??
知りたくないけど、知らなきゃだめだよね?
ターゲット男はニヤリと俺の顔をみて笑った。
そして、ツプリと電球の方を鈴口に差し込んだ。
「ギャーーーー」
声が出ないはずの俺の口から、辺りを揺らがせるような絶叫が響き渡った。
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