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秘密クラブ?
「あーあ、こんなにグチョグチョに濡らして。我慢が足りない子だね」
おっさんは、ぐったりとしている俺に猿ぐつわを咬ませると、好色な目つきで俺のそこをまさぐった。
ツーンと鼻を刺すようなアンモニア臭が漂う。
さっきの利尿剤に他の成分が含まれていたのか、ものすごい倦怠感で身動きすら出来ない。
滲み出た涙で視界がぼやける。
悔しい。
瞬きを必死で我慢する。
絶対に、こいつに涙など見せてやるものか。
「まだ、睨み付ける気力があるのか? ますます、気に入ったぞ。ご褒美に下のお口に食べさせてやる」
おっさんは舌なめずりして、指を埋めていた場所に、ポケットから取り出した座薬を挿入した。
蓋をするように脱げかけていたズボンを引き上げられ、服装を整えられる。
へんなもの、入れんじゃねーよ!!
思う存分罵りたいのに、猿ぐつわのせいで声が出せない。
しばらくして、車は目的地に到着した。
そこは、閑静な住宅地で、まるでハリウッドスターの住む高級な邸宅が立ち並んでいる。
その中でひと際、緑が際立った建物の中に車は入った。
「旧藤山男爵の邸宅だ。今は会員制の秘密クラブとなっている。今日はそこで特別にお前を可愛がってやる」
車寄せには、すでに執事服に身を包んだ人影がいる。
その姿に目が吸い寄せられ、おっさんの言葉は耳を素通りする。
執事服に身を包んだ男は、長身で姿勢がよく、何よりも身のこなしが優雅。
本物の執事は見たことはないが、もしいるのなら斯くやあらんといった感じ。
執事男は、スマートな動作で後部座席のドアを開けて邸宅の中に誘導した。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
「おい、お前らはこのまま帰れ。迎えは明日の昼でいいからな」
執事男は完璧な角度で頭を下げた。
後ろに撫で付けられた黒髪が、これまた本物の執事っぽくて格好いい。
顔つきはといえば、目元は涼しげで、鼻筋が通り、かなりの美形。しかも、理知的。
きっと、執事喫茶にいたのなら指名ナンバーワンの座は間違いないはず。
顔を上げた執事男と目が合った。
!!!!!!!!
マジで……?
目の前の執事男は、ユウジだった。
完璧に擬態していたせいで気付かなかった。
適当な服にプリン頭でジャラジャラピアスの男と、この理知的な執事男が同一人物とは、予め説明されていたとしてもにわかには信じがたい。
それほど、かけ離れている。
「特別室をご用意しております。どうぞ、こちらへ」
え?
ユウジは、俺の事など目に入っていないのか、全く意に関することなく優雅に先導する。
俺はおっさんに半ば抱えられるようにして、奥に連れていかれた。
特別室は、それはそれは美しい空間だった。
ふかふかの絨毯に、歴史を感じさせる重厚感溢れる調度品。
そして、部屋の中央に備え付けられたベッドは一体何人用? と問いただしたくなるほどの大きさ。
まさに、100人乗っても大丈夫と宣伝したくなるような代物だ。
「こちらです。何かありましたらベルを御鳴らし下さい。では、ごゆっくりおくつろぎください」
はい?
そのまま、帰るのかよ?
助けてくれないの?
呆然とする俺を無視したまま、ユウジは優雅に一礼して部屋から出ていった。
はあ? はあ? マジで?
このおっさん、どうするんだよ!
「まずは、濡れた服を脱ごうか? 風邪をひくといけない」
そんな気遣いいらねーから。
心の叫びもむなしく、あれよあれよという間に素っ裸にされ、巨大なベッドに押し倒された。
いつの間に脱いだのか、おっさんもマッパ。
その体の中心には、72歳のじじいのはずなのに、浅黒いイチモツが信じられない角度で天を向いて反り上がっている。
そのイチモツを扱き上げながら、おっさんは言葉を続けた。
「まずは、その孔でこの欲望を静めてもらおうか? 破瓜の痛みに悶絶する姿を見るのが好きでな? 普段は馴らしもせずにそのまま突っ込むんだけど、お前は1回で壊すのは勿体ないから、媚薬をあらかじめ入れてやったんだ。感謝しろよ?」
言い終わると同時に立派なイチモツを後孔に突き入れてきた。
ぎゃーーー!!!
痛いって!!!!!
拓かれたことのない未開の場所は、媚薬を施されたといっても異物を受け入れる準備は全くできていない。
当然のように、おっさんのイチモツを拒絶する。
「くそっ、狭いな。先っぽしか入らねぇ」
おっさんが脂汗をたらしながら、ギシギシとねじ込んでくる。
ちょ、ちょっと!!
切れるって!!!
痛い!!!!ムリだから。
絶対に無理だって!!
物理的に入らないからっ!!!
諦めろーーーー!
「セックスは二人で営むものだ」
その時、おっさんの後ろから声が響いた。
落ち着いた深みのある、官能的な声。
タローだ。
「独りよがりのそれは、セックスとは言えない」
やっときた。
遅いっつーの!!!
もっと早くこいやー!
「お前、何者だ! どこからはいってきた!」
「強姦屋。依頼により今からあんたを強姦する」
「何???」
タローは、訓練された傭兵のように無駄のない動きでおっさんの体を俺から引き離した。
おっさんは、勢いよくベッドに転がる。
「媚薬に頼らない、本当の快楽を教えてやる」
お願いしますと頭を下げてしまいそうなゾクゾクと背筋を刺激する妖艶な微笑みを浮かべ、おっさんに馬乗りになった。
ゴクリとおっさんと俺の喉が鳴る。
「アーッ」
おっさんの悦楽混じりの絶叫が響き渡った。
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