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第13話 初めての友達?(7)

 風がもう冷たくなっている。  僕が入学したのが紅葉の綺麗な季節だったけれど、すっかり中庭らしき場所は、葉が落ち切ってしまっている。  制服だけだと、ちょっと肌寒い気がする。 「ほら、こっちに寄れよ」  隣に座ってたレヴィが、僕の腰のあたりをグイッと抱き寄せる。  大きい身体が、僕の半身を抱え込む。  確かに、身体が触れている部分は暖かいけど、なんだか、少しだけ恥ずかしい気がする。 「ノア……ごめんな」 「……?」 「もう少し、言い方を考えて言えばよかったな」  さっき、食堂でレヴィが魔法のことを言ったことだろう。  僕は、小さく首をふった。 「いえ……事実ですから」  そう自分で口にしてみて、ストンと気持ちが落ち着いた。  できないものはできないんだもの。  そう思うと、ぽろぽろと、また涙が零れてくる。 「ご、ごめんなさい」  せっかくレヴィが落ち着くようにと連れて来てくれたのだろうに、僕はどうしても涙が止められない。  両手で何度も拭うけど、全然、間に合わない。 「ど、どうしてでしょうね?なんで、僕が、ま、魔法学校なんかにっ……」  そうなんだ。  そもそも、おじいちゃんたちとの関係がなければ、僕みたいに魔法のことをまったく知らない者が来るような場所ではないはずなのに。 「お、おじいちゃんたちだって、僕に、魔法のことなんか、教えてもくれなかったしっ...…」  レヴィは、ただ静かに僕の話を聞いてくれている。  だから、どんどん心の中で思ってた言葉が、勝手に溢れて来てしまう。 「だ、だいたいっ、ほんとに、僕がおじいちゃんたちの孫なのかっ、わかんないしっ」 「そんなことはない」  いきなりレヴィが、強く否定してきた。 「そんなことはないよ、ノア」  真剣な顔で僕の顔を見つめるレヴィ。 「な、なんで、そんな風に言いきれるんですか……」  僕自身ですら、自信がないというのに。僕はあっけにとられてしまった。
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