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第14話 初めての友達?(8)

 だけど、すぐに返事が聞けるのかと思ったのに、レヴィは困った顔をして僕から目をそらした。 「なっ、なんでですかっ」  グスグスと涙を拭いながら、レヴィを見つめるけど、レヴィは答えてくれない。 「こ、答えられないなら、無責任なこと、言わないでくださいっ」  ふー、と息をはきながら、僕はなんとか落ち着こうとした。 「ごめんな」  そう言って、僕の頭を抱きしめる。 「……あ、謝ってほしいわけじゃないですっ……」  もう、どうして、レヴィは僕を泣かせるようなことばかりするんだろう。  僕はレヴィの胸元から逃れ、立ち上がると、数歩前に出た。  制服の袖で涙を拭うと、大きく何度か深呼吸した。 「アーーーーーーーーーッ!」  僕は思い切り声を出した。  こんなに大きな声を出したのは、久しぶりかもしれない。  魔法なんて知らなかった小学生時代、近所の友達と思い切りはしゃぎながら遊びまわった日々が、頭をよぎる。 「……帰りたいなぁ……」  空を見上げながらポツリと呟くと、いきなりレヴィが後ろから抱きしめてきた。 「なっ!?」 「ダメだ」  大きな身体が僕を包み込む。  ぎゅうっと腕を回して、僕は完全に捕まってしまったみたいだ。 「帰っちゃダメだ!」 「だ、だって……魔法はできないし……と、友達だっていないし……」 「俺とエミールがいるだろうっ?」  僕の頭の上から、なぜかレヴィの必死な声がする。 「で、でも……2人はと、友達というよりも……そ、尊敬する先輩というかっ……」 「ダメだ。俺たちは……友達。な?だから、帰るなんて言うな。」 「……は、はぁ……」  そして僕は、大きな身体のレヴィに抱きしめられながら、『友達』という位置づけにされてしまった。