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第57話 知らされた過去(8)

「ご、ごめんなさいっ!つい、ポップンみたいにキスしちゃった!」  僕は慌てて身をそらそうとして……レヴィの腰のあたりの……硬いものに身体が触れてしまった。上半身は裸……?というか上着を着てはいなかったけれど、下はゆったりした長いパンツをはいてる。でも、その布越しでもわかってしまう。それは、僕自身についているソレと同じ場所にあるものだけれど、僕のものよりも大きくて硬くて、驚いてしまった。 「レ、レヴィ、それ、大丈夫?」  僕は他の人のソレをあまり見たことがなかったから、比較のしようがないけれど、僕のはそんな硬くなったことなんかない。思わず顔を赤らめながら、目を逸らしてしまう。 「大丈夫。生理現象の一つだ。お前だってわかるだろ」 「えっ!?」  せ、生理現象って……僕のは、そんなことなったことない……普通は、そういうものなのかな……。  初めてのことに衝撃を受けている僕を気にすることもなく、僕の身体にその硬いモノを擦り付けてくる。ちょ、ちょっと、僕のに当たるんだけどっ……。 「レ、レヴィっ」 「いいだろう?これくらい」  そう言いながら僕の首筋を大きな舌で舐め挙げてくる。 「な、何するんですかっ」 「マーキング」 「マ、マーキングッ!?ぼ、僕、男ですよっ!」 「関係ない」 「か、関係あるでしょっ!?」  逃れようとしてるのに、レヴィの腕の中からは逃げられなくて、いつの間にかシャツの中に大きな手が入ってきてる。 「レ、レヴィ……んっ!?」  背中を優しくなぞる大きな手に、思わずゾクッとしてしまう。そこでようやく……僕自身のモノが少しばかり形を変えつつあることを意識しだした。  ……な、なんで? 「や、やめてくださいっ」 「嫌だ」 「く、くすぐったいですっ!ちょ、ちょっと!?」 「ほら大人しくっ……うわっ!?」  ベッドの中での攻防戦に、息があがりそうになった時、「ワフン!」と、ポップンがベッドに飛び込んで来た。僕たちが遊んでるとでも勘違いしたのだろう。実際、レヴィは遊んでるつもりだったかもしれない。  それと同時に、部屋のドアが少し強めにノックされた。

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