部屋のそばにある大きな浴室は、客間同様、バラがたくさん飾られていて、浴槽にまで様々な色の花が浮かんでる。その中につかっているレヴィの美しい姿に、目が釘付けになる。長い白銀の髪は一つにまとめられていて、マリー様の治癒の魔法のお陰なのか、傷一つない美しい白い肌。身体が温まったせいか、少しだけ頬に赤みを帯びている。 「いつまでそこにいるつもりだ。風邪をひく」 　一方、レヴィみたいに立派な体格でもない僕。貧弱、という言葉がまさにピッタリで、そんな身体を見られるのかと思うと情けなくて、頭だけつっこんでて浴室に入れないでいる。 　 「ほら、いい加減にしろよ」 　レヴィが怒りながら立ち上がる。お湯が勢い流れていく中、よく鍛えられた肉体と美しい白く輝く肌に眩暈がしそう。そして僕の視線は、自然と彼の下半身に向けられる。 「あっ……」 　すでにソレは勃ち上がり気味になっていて、それも僕のなんかと比べ物にならないくらい大きくて。朝、お尻に感じた感触を思い出し、小さめなタオルで隠している自分のモノの大きさが恥ずかしくなる。 「ほらっ」 「えっ！」 　レヴィが僕の腕を引っ張ると、勢いよくレヴィの身体に体当たりしてしまう。だけど、僕程度の体重じゃ、レヴィにはなんてことないみたいで、お湯で温められた身体に抱き留められてしまう。その温かさに、ホッとしていると、ムクっとお腹のあたりに反応するものが。 「あ、ご、ごめんなさい」 「……謝るな。嬉しいんだ。お前がこうして俺の腕の中にいることが」 　レヴィは僕を風呂イスに座らせると、頭からお湯を思い切りかけてきた。 「うっぷ！？ち、ちょっと……」 「ほら、俺が洗ってやる」 　大きな手を泡だらけにすると、僕の後ろに回って背中を洗い出した。その大きな手が身体中を撫でていく感触がくすぐったくて、笑うのを我慢しながら身体をもじもじしてると、大きな手のひらが僕の胸のあたりをかすめた。 「あっ！」 　くすぐったいのとも違う、なんだか、ビリッとした感触に、我慢できずに思わず高い声が漏れる。そのせいでレヴィの動きが止まってしまった。 「ご、ごめんなさい」 　僕はそんな声を出してしまったことが恥ずかしくて、自分で身体を洗おうとした。 「……俺が洗う。お前は、何もしなくていいから」 　後ろから抱きかかえるようにしてレヴィが低い声で囁いた。その声を聞いただけで、まるで僕の身体の中を電気が走るみたいな感覚に襲われる。そして、下腹部にジンッと熱が集まってくるみたい。その感覚に、僕は困惑してしまう。