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第139話 目覚める白金(21)※
「ノア……、顔をあげてごらん」
レヴィの優しい声に僕は自然と顔をあげた。蒼い瞳に吸い込まれそう。レヴィの唇がゆっくりと僕の唇と重なる。
「んっ……ふんっ、んん」
僕を片手で抱きしめながら、空いている片方の手が、再び僕の柔らかくなってしまったモノを再びやわやわと揉みだした。一度吐き出したソレは、レヴィに与えられる刺激で容易に固くなっていく。唇が離れると、レヴィはそのまま首筋、鎖骨、胸元へと熱い舌を這わせていく。
「あっ、はぁ……レ、レヴィ……」
僕の呼ぶ声に唇を離し、今度は貪るように口づけをする。互いの舌を絡めあい、僕たちの口元は溢れる唾液が、だらだらと垂れていく。僕は、彼から与えられる唾液を飲み込みながら、レヴィが導く快楽の波へ飲み込まれて、再び朦朧としてしまう。
「ふぁっ、んんっ……ふんッ」
向かい合ってレヴィの上に座る僕。目の前にあるレヴィの大きく猛った熱いモノが、僕のお腹に何度も触れる。その熱を感じながら、僕の身体の奥のほうがじゅくじゅくとした熱い欲望を滾らせ始めている。それが欲しいと、身体が求めてる。
こんな感覚、僕は知らない。
「んっ、んんんっ!」
あっけなく、僕はレヴィの掌に、また何かを吐き出してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
荒い息を吐きながら、レヴィの腕の中に寄りかかる。
「イくたびに半獣人の姿になるな……でも、落ち着いてくると再び戻るのか。それだけじゃダメってこと……やっぱり……」
レヴィの呟きに朦朧としながら、ゆっくりと顔を見上げる。そこには厳しい顔をしたレヴィが、僕を見下ろしていた。
ああ、やっぱり、この人は美しい……蒼い瞳はまるで宝石のようで、白い肌や白銀の髪から滴る水すら愛しく思える。そして、僕の身体の中の何かが、この人を求めてる。奥のほうから染み出るような熱に、おかしくなりそう。レヴィが欲しくて、欲しくてたまらない。だんだんと息が荒くなっていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「ノア……どうした?」
僕は涙をこぼしながら、ゆっくりとレヴィの顔に手を伸ばす。
「レヴィ……なんだか、身体が熱いの……身体の奥のほうが……疼いて……」
「っ!?」
「どうしたら……どうしたらいい?」
泣きながら訴える僕をギュウッと抱きしめると、もう一度僕に触れるだけのキスをしてくれた。
「ノア、もう少し我慢しろ。今、ベッドに連れて行ってやるからな」
僕たちの二人の身体の泡をシャワーで流すと、僕を抱きかかえて浴室を出た。レヴィは大きなバスタオルで二人の身体を拭くと、そのままバスタオルだけを肩に羽織って寝室へと急いだ。
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