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第140話 目覚める白金(22)※
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濡れた身体を大き目なバスタオルで拭き終えると、寝室のベッドにノアを下ろす。ノアの白い肌が薄桃色に色づき、熱い吐息を漏らしている姿に、レヴィは不安そうに彼を見下ろした。そして、テーブルの上に置かれていたハチミツ色の飲み物に目を向けた。
「マリーめ……まさか、あれに」
レヴィ自身はそれほど飲んではいなかったけれど、ノアは甘いと言いながらもかなり飲んでいた。あれに催淫効果のあるものが含まれていたのかもしれない。効果が出てくるのが遅いのは、ノアの体質にもよるのだろうか。レヴィは苦笑いを浮かべながら、再びノアへと視線を向ける。
今は身体が欲情しているせいか、半獣人の姿でベッドの上で見悶えている。あまりにも煽情的なその姿と、恐らく、初めての半獣人の姿になったせいで、今まで抑え込まれていたフェロモンが一気に溢れてしまったのかもしれない。バラの匂いだけでなく、ノアの甘いフェロモンの匂いが部屋の中を充満している。意識をしっかり持っていないと、レヴィはノアのフェロモンに飲み込まれそうだった。
「あっ、はぁ、レ、レヴィ……怖い……怖いよ……」
身体を横にして、まるで胎児のように身体を丸め、虚ろな眼差しでそう言うノア。無意識に片手を自分モノへ、もう片手を自分の後ろの蕾へと指を伸ばしている。
その姿を見たレヴィに、理性を抑え込むことなど出来はしなかった。レヴィは喉をゴクリと鳴らすと、ベッドに乗り上げ、後ろへ伸ばそうとしたノアの手を掴んだ。
「や、やぁ……止めないでぇ……」
弱弱しいその声ですら、レヴィ自身を煽っていく。
「大丈夫、俺がやってやるから……」
レヴィはノアを仰向けにすると、ピンと上を向いているノアのモノへと舌を這わせた。
「ひゃぁっ!」
ぴくんと腰を跳ね上げるノア。レヴィは、ノアの可愛らしいモノを思い切り頬張ると、舌先で全体を弄っていく。舌先で弄るたびに、ノアの手がレヴィの白銀の髪を力なく掴み、離そうとするが、頑として離れない。
部屋の中は、淫猥な水音と、ノアの漏らす甘い嬌声が響くだけ。その嬌声も段々と音量が上がっていき、ノア自身、まともに考えることなど出来なくなっていた。
「あっ、ああああっ!」
ひときわ高く喘いだ後、ノアの白濁は、レヴィの口の中へと吐き出された。それはすでに、だいぶ薄くなってきていたが、レヴィはそれを掌に吐き出すと、ノアの蕾へと塗りつける。肌の色よりも少し濃いピンク色をした蕾が、指先の動きに反応してか、ヒクヒクと蠢いている。
そして指先は、その蕾へとゆっくりと侵入を試みる。
「あっ、あっ、やっ……」
中空を見つめながら声を上げるノア。その美しさに見惚れながらも、レヴィはゆっくりと指の本数を増やしていく。
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