141 / 160
第141話 目覚める白金(23)※
半獣人となったノアの姿であれば、獣人の姿のレヴィの長大なモノであっても受け止められるかもしれないが、この魔法を解くには、まず人の姿で交わらないとならなかった。レヴィの指がバラバラと動くたびに、身体が反応するノアは、身体に力が入らなくなってきていた。十分に解れただろうか、と心配になりながらも、目の前の官能的な姿にレヴィ自身を抑え込むことも、そろそろ限界ではあった。
「……ノア、挿れるぞ」
ゴクリと唾を飲み込むが、期待のあまり掠れてしまっているレヴィの言葉に、赤らめた顔で荒く息を吐きながら、小さくコクリと頭を動かすノア。レヴィは猛った自分自身をノアの蕾へあてがうと、ゆっくりと押し入った。
「んあぁぁっ」
「くっ!」
初めて受け入れるソレに、蕾の入り口が軋む。ずるっ、ずるっ、とゆっくりと中へと入っていくソレに、ノアは息も絶え絶えになる。
「ハッ、ハッ、ハッ……」
「ノア、力、抜けっ」
しかし、ノアにはレヴィの言葉も入ってこない。
「クソッ」
ノアの身体を強く抱きしめながら、レヴィは噛みつくようなキスをした。
「んんんっ!」
キスに意識を持っていかれたノアは、まるで溺れた者が縋るように、熱く火照るレヴィの身体にしがみつく。その瞬間を狙ったかのようにレヴィはノアの奥まで貫いた。
「っ!!」
その勢いで唇が離れ、目を見開いてハクハクと、空気を取り込もうとするノア。レヴィは、抱きしめながら、耳元で囁く。
「大丈夫、大丈夫、ゆっくり呼吸しろ。俺にしがみついてていいから」
何度も何度も囁きながら抱きしめることで、ノアの呼吸が落ち着いてきた。
「は、入った……」
「ああ」
互いにニコリと微笑んで唇を重ねる。額を合わせながら見つめ合う二人。互いの額から流れ落ちる汗。ノアの瞳からは涙が零れていく。しばらく無言で抱きしめ合い、唇を何度も重ね合っていたが、レヴィのほうが、もう耐えられなかった。
「ごめん、ノア……もう、動くぞっ」
「えっ?あっ、あぁっ!?」
最初は緩やかな動きだったのが、段々と加速していく。互いの肉が激しくぶつかる音。吹き出す汗と絶え間なく溢れる体液で、淫猥な水音が響き渡る。
「あ、あんっ、や、お、奥っ、当たるっ」
「ノア、ノア、ノア……」
「んんっ、嫌、怖い……ああっ、あ、ひゃぁっ!あっ、ああっ」
「ノア、愛してる……ノア、ノア」
「レ、ヴィ、あっ、あんっ……はっ、あぁっ……な、なんか、くるぅっ!」
ノアが大きくのけ反り、声もなく叫んだと同時に、ほとんど透明な体液を吐き出した瞬間。
バリン!
大きな破裂音がしたと同時に部屋の中が、真っ白な光に包まれた。激しい腰の動きも、その瞬間には止まり、レヴィはノアのを守るように身体を強く抱きしめた。
ともだちにシェアしよう!