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第38話
「いあっ、深い……!もう無理、無理っ!」
「…ん、マジでお前飲み込み早すぎだろ」
3回目にして、俺はもうリカちゃんのエッチの虜だ。けれど、リカちゃんの全てが好きなんだから仕方ないと思う。
誘われるまま舌を絡ませ、与えられた唾液を飲む。リカちゃんがくれる物なら何でも喜んで受け入れる。
「リカちゃんッ!リカちゃぁ、」
「慧っ……可愛い」
「あぁ、ぁ、欲しっ、リカちゃんがっ…あぁッ!」
奥の奥までリカちゃんが欲しくて、ぎゅっと身体にしがみついた。きっと動きにくいはずなのに、文句を言わず俺の好きなようにさせてくれる。
こういうところが甘いのがリカちゃんだ。意地悪だけじゃない、ちゃんと優しいところもある……そこも好きだと思った。
一生忘れる事のできないよう俺に刻みこんでほしい。リカちゃんの匂いも、温もりも、痛みも快感も全て俺だけに与えてほしい。
みんなのリカちゃん先生を独り占めしたい。そんな気持ちがどんどん強くなっていく。
「いっ…あっ、やだ!それ、やだやだ」
下から突き上げられ、性器の先端を親指でグリグリと押し潰される。快感の奥から微かな痛みが襲ってきて、腰が引ける。
けれど、そんな痛みすら俺にとっては極上の快楽となる。ドSなリカちゃんのせいで俺はマゾっ気まで出てきたんじゃないだろうか……そう思わせるぐらい何をされても反応してしまう。
「ほら、腰振って俺をイカせろよ」
リカちゃんがそう言えば、俺はがむしゃらになって腰を動かした。
上下に、前後に…恥ずかしいとかそんなの忘れて、ただ言われるままに快感を貪るだけの卑しいヤツになり下がった。
「あっ、あぁ……っ、気持ち、良すぎてッ、イク…!」
また絶頂を迎えかける俺の性器がピクピクと震えだす。
内腿も痙攣しだし、弾け出るまであと一歩のところだった。
リカちゃんが、纏っていた甘ったるい仮面を今度は悪魔に変えた。
「いっ、やだ!!やだやだ、離せっ……っ!」
膨れ上がった性器に纏わりつくもの。長い長いリカちゃんの指だった。
「俺をイカせろって言ったんだよ。勝手にイこうとしてんじゃねぇよ」
そう言ったリカちゃんは、自分をイかせるまで離さないからな…と笑う。
出したいのに出せない。もう何がなんだかわからない。
身体が熱くなりすぎて苦しく、生理的な涙が頬を伝う。
「やっばぁ……お前の泣き顔、マジでそそる」
ゾクッとする囁きとともに、リカちゃんは俺の涙を舐め上げていく。
どれだけ泣いても許してくれない。痛みでも悲しみでもない、名前のわからない涙が零れて宙へと消える。
「あぁっ、ッン!イ、かせてッ…も、お願いっ」
「だーめ。そんなにイきたいなら、このままイけ……俺の為なら何でもしてくれんだろう?」
リカちゃんは悪魔だ。
動けば動くほどイきそうになる。けれど動かなきゃリカちゃんはイッてくれない。
「ぁー…焦ってぇ。仕方ねぇから手伝ってやるよ」
拙い動きの俺に、焦れたリカちゃんが下から激しく突きあげる。
いきなりの律動に、俺の身体はされるがままに揺れた。ずぶずぶと刺さったリカちゃんのものが、柔らかいところも硬いところも抉る。
「あン、ん……っは!ぁぁッ…な、なんか…くる…ぅっ!」
射精のようで何か少し違う…そんな何かが迫ってくる。
「やだやだッ、リカちゃ、怖いっ!!」
「大丈夫だから。そのまま俺を信じろ」
「いやッ…くる…やだやだぁ…ぁぁぁッあぁ!」
早足でやってくる未知の感覚に恐怖から震える。ポロポロと溢れる涙を美味しそうに掬い上げ、リカちゃんが俺をギュッと抱きしめた。
「ヒッ、ぃぁっ!やだ、あぁッ!!」
「…俺も、イッていい?」
耳元に聞こえるリカちゃんの声に、何度も頷く。そうすれば解放されると思ったからだ。
「出し、て。俺に、全部……リカちゃんを、ちょうだいッ」
「…………ッ、出すぞ」
「ゃ、ぁ……ンンンぁぁぁあああッ!!」
リカちゃんが奥に熱いモノを出したと同時に俺もイッてしまった。根元を握られたまま、何も吐き出さずに。
へなり、と萎えた俺の性器から漏れた何かが伝い落ちる。
「ハァッ、ハァ………….ぁ、ぁ」
「すっげ。三回目にして空イキできたんだ?」
遠ざかる意識の中でリカちゃんの声がこだまする。
「…リカちゃ、ん」
「慧。お前は俺だけのモノだから」
その言葉に嬉しくて頬が緩む。お前もなって言いたいのに、唇が動かなくて瞼、が次第に落ちていくのを感じた。
「…………俺がこんなにも思ってる事、覚えてて」
そう言ったリカちゃんの声は消えそうなほど小さく、静寂の中に紛れていった。
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