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第191話

「……わかった」 優しいみずきの頼みを拒み続けるのが辛くなって、アキラは浅く頷き指輪をはめ直す。 「アキラ…良かった」 言葉を聞いて嬉しそうに微笑むみずき。 アキラは、そっと顔を上げ瞳を合わせ… 「ごめんな、ありがとう…みずき」 そう伝える。 「…いや、俺の方こそ…押しつけてすまない…アキラにどんなものをプレゼントしたらいいのか、わからなくて…」 少し困ったふうに言葉にする。 「…あのな、みずきからのプレゼントがいらないって訳じゃなくて、オレには似合わないから、いらないって言ったんだ…だから押しつけじゃない、貰えて嬉しいって思ってるから…謝るなよ」 アキラはそっと微笑みながらみずきに伝える。 「アキラ、よく似合ってるから…」 浅く頷いて優しく囁く。 「うん…高かっただろ、無理したな…」 アキラは自分の指のリングに…軽くキスをしてその手でみずきの髪に触れる。 その可愛らしい仕草に心を奪われ…優しくキスを返す。 「…これくらいは…いつかは買えるようにと給料を少しずつ貯めていたんだ、本当は昨日渡したかったけれど、あと少し金額に足りなくて…今日出た給料を足して買ったから…」 苦笑いしながらみずきは教える。 「あー、だから昼の仕事、少し帰り遅かったんだ、コレ買ってたから…」 アキラは納得したように頷く。 「そう。買うものは決めてたから、そんなに時間はかからなかった…」 「そっか…、ふ、でも…まさか、サンタさんからプレゼント貰えるとは思わなかったな…」 アキラはみずきの着ているサンタの服の一番上のボタンを外しながら囁く…

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