199 / 213

第200話

もう少し…このままで…、みずきとの、この時を楽しんだらいいのかもしれない… 少し寂しい気持ちを抱きながら…独りそんなことを考えるアキラ。 すっとソファから立ち上がり、みずきのもとに行く… 「アキラ…」 気付いて優しく名前を呼ぶみずき。 「飲み物つくるから…」 そっと微笑み、瞳を重ね伝える。 「あぁ、ありがとう」 幸せそうなみずき…頷いて微笑む。 「……」 幸せな時は… いつまでも続く訳じゃないから… この時を楽しんでもいいはず… アキラはポツリとそう心で思う。 そうして、遅めの朝食を2人で食べ終える。 「今日はどこか出掛けるか?」 「ううん、二日連続で出掛けたから今日は家でゆっくりするよ」 「そうだな」 頷いて当たり前のようにアキラの意見を優先するみずき。 「DVD借りてたやつまだ見てないのあるから一緒に見る?」 「あぁ…そうしようか」 「でも…その前に」 深緑の綺麗な瞳を覗かせて… 「あ、アキラ…」 「食後の運動する?」 そう、みずきに寄り添い… その中心を服の上から緩く手で触れながら…囁く。 「アキラ…」 アキラのお誘いにドキリとしながらも… みずきもアキラを抱き寄せながら身体を撫で… パジャマの前のボタンを外し… さらにズボンの中へ手を進め…前に柔らかく触れていき… 同時に…綺麗な唇へキスを落とす… 「…ん、ハァ」 今度は焦らずゆっくり… 上がる呼吸に…息をつき、快感に身体を委ねながら… 舌の絡み合う深いキスへ… 愛しく触れあった後… そっと名前を呼ぶみずき。 「アキラ…」 「ん?」 「ありがとう」 「え…何が?」 首をかしげてしまう。 「一緒に住んでくれて…アキラが居てくれるから、毎日楽しい」 そっと、アキラの服を脱がせながら囁く…

ともだちにシェアしよう!