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第201話
「そう?オレといると疲れない?」
アキラもみずきの服を剥ぎながら、首を傾げる。
「全然、逆に疲れがとれるよ。だから…これからも一緒にいてほしい…」
アキラの指にあるリングに触れ…
そう優しく微笑むみずき…
「……おまえ次第かな」
ぽつりと零れることば…
「え?」
「ううん、みずきは変わってるよ」
そう首を振りながら…
アキラはソファに座るみずきの膝の上に移動し、向かい合わせに座る…
「そ、そうか?」
距離が縮まり…ドキリと心臓が鳴る…
アキラを優しく抱き寄せ、首筋にキスをふらせながら答えるみずき。
「うん…」
アキラもみずきの温かい素肌に抱き付いて触れながら頷く。
いつまで居られるか分からないけれど…
世話になってる間は…みずきに少なからず負担かけてるから…
…オレは、この身体でみずきを悦ばせてあげることが…
オレがみずきにできる唯一のお返しになるから…
そんなことを思うアキラ。
みずきはアキラの想いに気付くはずもなく…
愛しい人を…
手に入れた幸せをかみしめる。
「アキラ…」
みずきはやや見上げるカタチで、再び瞳を重ね…
その可愛い唇を親指でそっとなぞり…口づける。
お互いの立ち上がった中心に指を絡め、擦りあげ…
快感を増長させながら…深く舌の絡むキス…
「ハァ…ン、」
お互いに呼吸が上がるのを感じながら…
合間に熱く息をつき…
気持ちも高ぶらせていく…
「アキラ…すごく、綺麗だ」
優しく髪をなで…
そう褒める。
「ん…アリガト」
はにかむように短くお礼をいうアキラ…
ほんとうの姿に気付くまでは…そう思われるのは嬉しいから…
みずきに優しく抱きしめられながら、やはりそんなことを想う。
みずきはその気持ちに気付かずただ、純粋に目の前にいる最愛の人に優しく触れていく…
そっと、アキラをソファに座らせ…
正面から見つめ…甘くキスを降らせる。
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