116 / 213

第116話

アキラを抱きしめたまま、みずきは数回、大きく息をついて快感の余韻を味わい… それから、自分のモノをアキラからそっと抜いていく…。 「…ッハァ、ハァ…ンっ」 ビクビク震えと、ナカで弾けたみずきの熱の余韻を感じ… アキラも短く息をつきながら… みずきと瞳を合わせる。 みずきは静かに…くちづけをして、少し痺れているアキラの太腿をやさしく摩る。 「大丈夫?…ごめん」 だしぬけに謝るみずき… 「ん?何が…?」 ちいさく首をかしげる。 「終わりまで優しくしようと思っていたのに…最後の方は、俺の気持ちが抑えられなくて…アキラに無理をさせてしまったから…」 そう優しく囁く。 「ばーか…、あんなの無理のうちに入んねーよ…」 アキラは…くすくす笑って言ってみる。 とことん…オレに優しいみずき、そんなコト気にしなくていいのにな。 「うん…アキラに辛い思いさせてたら嫌だから…」 また囁き返す。 「ふ、よかったよ…みずき」 みずきの頬に触れながら…柔らかく言葉にする。 「あぁ…」 その気持ちが嬉しくて…照れたような笑顔をみせる。 「みずきは?」 上目づかいに見つめながら聞く。 「うん、最高によかった…アキラ」 栗色の髪をすきながら褒め言葉を贈る。 「ふふ…その言葉、聞きたかった」 アキラも嬉しそうに微笑む。 その笑顔が可愛いらしくて…つい、ポツリとささやく。 「…もう一度、イれたいくらい…」 「えっ…」 瞳を覗いて聞き返す。 「ううん…なんでもないよ」 優しく笑って唇を重ねながら首を横にふる。 「…みずき…今、なにげに凄いコト言わなかった?」 微笑みながらきいてしまう。 「…言ったかも…。可笑しいな、酔ってるのかも俺…」 アキラに寄り添い、首をかしげながら答える。 「…オレに?」 「ウン…」 短く頷く。 「ばか…でも、みずきの酔ったとこ見たことないな、今度いっしょに飲みに行く?」 みずきを酔わせてみたくなって… 「でも…アキラ、酒は身体に悪いんじゃ…」 以前、大きな発作を起こしているのを思い出す。 「あぁ、少しくらいなら何ともないんだ、飲み方と、飲みすぎたらマズいけどね…」 すっと起き上がりながら教える。 「そうか…」 みずきもつられて起きあがり頷く…。 「みずきを酔っ払いにしてみたいしな…」 アキラはカッターを羽織りながら笑っていう。 「…酒じゃ、酔わないよ」 その肩を抱き寄せながらそう答える。

ともだちにシェアしよう!