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第123話124話

「それ、分かるな…BOUSでも同じようなモンだから、でも内容はルードの方が何倍もすごいよ…」 料理をしている格好いい姿を見つつ答える。 「そうかな…アキラって演技とかしてすっげー売れてんだろ?すごいじゃん…」 そう言い返してくる。 「全然…オレたちの仕事は、誇れるものじゃないから、欲求不満な奴の性欲解消ぐらいなモンだよ…」 うんざりした感じで言うと… ルードは… 「でも、そういう人たちの役に立ってる仕事じゃん」 にこっと笑って答える。 優しいルードの言葉… 素直に聞けてしまう。 「変わってないな…ルードは…」 ポソッと呟くアキラ。 「えー?そっかぁ?俺、けっこう変わって、勝手なコトばかりしてアキラに迷惑かけたりしたしな…」 出来あがった焼きそばを盛りつけながら答えるルード。 「分かってるならいいよ…」 静かに伝える。 「…うん、はい、出来たよ…食べよ」 「ありがと…まさか、また…ルードの作った焼きそば、食べれるなんて思わなかったよ…」 微笑み、持ってきた昼食を見て素直に喜ぶ。 「これくらいなら、いつでも作ってやるって…!」 アキラの隣へ座るルード。 「じゃ、いただきます」 「どーぞ!」 アキラはそういって一口食べる。 「どう?」 自分も食べながら早速感想を聞く。 「うん、凄くうまい…」 味をかみしめ伝える。 「よかった…そのくらい食べれる?」 アキラの食べる量は把握してはいるものの、空白の期間があったので聞いてる。 「食べるよ」 笑顔で返すアキラ。 その様子を見てルードは… 「……俺、アキラにひどいことしたじゃん、もう避けられるかなって思ってて、昨日も会うまで不安だった。みずきのトコに居たのも、ちょっとショックだったし…」 「ルード…」 「でもアキラは変わらず笑ってくれて…ほっとした」 アキラを見つめ言うルード… 「うん…たぶん、ルードを嫌いになんてなれないと思う」 ぽつりと返す。 「…ありがと」 嬉しそうに笑うルード… それを見ているだけで温かい気持ちになる。

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