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第128話

ルードは指で抑えながら続ける。 「…誰がつけたの?」 無表情で問うルードに押されぎみになるアキラだが… 「…みずきだよ」 あえてルードに本当の事を言う。 「!」 その言葉を聞いて、アキラを見返す。 「…ルードには、はっきり言ってなかったけれど…付き合ってるんだ、オレたち…」 静かに伝える。 ルードの心を逆撫でしてしまうだろうな…と思いながら。 「…ルード、オレはさ、一度…みずきを酷くキズつけて振ったことがあるんだ。色々あって…それでも、みずきはオレの事を選んでくれて…もう、みずきをキズつけたくないんだ…」 この状況で言っても、分かってもらえないだろうな… オレの言い分は、勝手なわがままなんだ… ルードにやられるってこと… 半分は嬉しい、でももう半分はプライド的にもショックな事だから… みずきを理由に逃げようとしてる。 アキラの言葉を無言で聞いていたルードは… 「アキラ…俺のコト好きなんだろ?でもアイツと付き合ってるから俺とは寝れないって…?」 すっと離れながら、思ったより落ち着いた口調で返してくる。 「…それだけじゃ、ないけど…」 ポツリと呟くアキラ。 「…今はダメってこと?」 ルードなりに考えて答える。 「ルード…」 「アキラ…俺、アキラとやりたいけど…今すると絶対アキラ、アイツの事考えるだろ?そんなの嫌だもん…」 子どもっぽく言うルード、そして続けて… 「だから…俺だけ見てくれるまでやめとく…」 そうアキラを見つめ微笑む。 しかし、またキツイ目つきをするルード… 「…でも、アキラを好きなようにできるアイツはムカツク!アキラの綺麗な身体に、こんなアトつけて…許せない…」 ルードは言いながらアキラに触れる。 「…悔しいから」 ルードは呟いてアキラと唇を重ねる。 何?と思いながらも、その行動に大人しく流される。 キスを何度か繰り返した後… 吸血鬼のように唇を首すじへと触れさせキツく吸いつくルード。 「痛ッ…ルード!?」 驚いて名を呼ぶ。 「俺も…アトつけとく、アイツだけなんて贅沢すぎる…」 アキラの髪をとき囁くルード… アキラの白い首すじには、ルードがつけた赤いアトがしっかりついている。 色白なアキラだけに、かなり目立つ…。 「……」 少し呆然としてしまうアキラ…

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