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第135話

複雑な表情のアキラ… これでお別れ…? だよな…。 そのアキラの心を読んだようにみずきはルードに… 「…また来いよ、俺がいる時に…」 そう優しく語りかける。 「…ハイハイ、やっぱりみずきには勝てないや、じゃーな…」 そう笑い返して軽く手を振るルード。 ふっきれたように帰っていくルードを見送る二人。 ……そしてみずきはソファへアキラを招き隣へ座らせる。 アキラはみずきの表情をうかがいながら… 「…怒ってる?みずき…」 ぽそっと聞く。 「…うん、少しな…」 優しく答えるみずき。 「…あまり、怒らないから…びっくりした」 みずきを怒らせたらやっぱり恐い… 付け足して思うアキラ。 「…ずっと、言いたかったけど…アキラを繋ぎ止めておく自信がなくて…言えなかったんだ」 みずきはアキラの身体を寄せながら静かに言う。 「…自信がついた?」 そう聞いてみる。 「ううん、…ルードに負けたくなかった…から」 首を横に振り答えるみずき… 自信なんかないけれど、想いを伝えずにいることは出来なかった。 「…ふ、ごめんな…なんか、考えたらどうでもよくなってきて…」 少し笑って… そして、みずきを見てもう一度謝る。 「…アキラは、極端な行動に移るから目がはなせない…」 みずきの言葉にアキラは… 「もう、しない…」 瞳を合わせ… 「わかった…信じるから…」 ムチャな事をしないでほしい… アキラの髪を撫でながらそっと口づけをして伝える。 アキラは思う… もっと…オレを怒ったっていいのに… ルードの言った言葉、オレのことなのに自分の事のように怒って… でも、愛してるって事は、そう言うコトなんだよな… 「みずき…こんな事したオレでも、まだ好きでいてくれる?」 みずきに身体を預け呟く。 「…あぁ、嫌いになどなれない、どんなことをしても…でも、もうヤケにならないで、俺がいるから…」 そう優しく伝え… アキラの唇に、何度か…そっとキスをするみずき。 「…うん」 みずきの言葉に素直に頷き。 この優しさ…みずきの存在を柔らかくかみしめるアキラだった…。 《譲れない想い》終

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