144 / 213

第145話

色白の綺麗な肌へ… シャワーの湯を調節し、ゆっくり流していく… 「お湯、熱くないか?」 「ん、大丈夫…洗って」 「あぁ、髪流すよ」 「OK」 肩より少し長めの淡い栗色の髪… 繊細な髪を優しく洗っていく… 「出来たよ」 「さんきゅ」 「背中も流すから、そのままで…」 「アリガト」 ついでに石鹸の泡をつけたタオルで、背中も洗ってやるみずき… 洗い終え、そのタオルをアキラに手渡す… 「後いいから、みずきも洗いなよ」 そうみずきを促すアキラ。 「あぁ…」 アキラの言葉に頷いて、みずきは立ったまま、髪の毛を洗い始める。 その間に身体を洗い終えたアキラが、みずきにイスを譲る… 「髪洗えたらこっちな、背中流してやるから」 「あぁ、ありがとう」 アキラはお返しのように、みずきの背中も洗ってくれる。 みずきにとっては、アキラに背中を流してもらえる日がくるとは夢にも思わなかったので、本当に希少な時間に感じる。 緊張してしまうみずきとは違い、アキラは常に飄々として、マイペースに振る舞っている。 洗い終えて… 「じゃ、先に入ってるから…」 みずきに泡のついたタオルを渡し、顔を覗き込むアキラ… 「あ、あぁ…ありがとう」 急なアキラのアップ顔に、どぎまぎして、どもってしまうみずき… もう一度お礼をいう。 「ふっ」 そんな様子がなんだかかわいく思え笑ってしまう。 ゆっくり湯船に浸かるアキラ… しかし足が伸ばせるほどスペースもなく、こじんまりとしたバスタブだ。 なので2人一緒に入るには少々キツい… 洗い終えたみずきを見て、アキラは身体を小さくよせて、みずきの入るスペースを開ける。 みずきはアキラの裸を見て元気になってしまっている自分のを隠しながら入浴するが… アキラはそっとみずきに身体を寄せて、脚を開いてもらい、その間に入り、もたれかかる体勢になる。 「あ、アキラ…」 アキラが近くにいるだけで心臓がドキドキして、鼻血が出そうなくらい、熱くかける何かを感じてしまう… 勃ち上がっているソレが身体を寄せるアキラに触れているので… アキラにも分かってしまっている筈だが…

ともだちにシェアしよう!