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第160話

「…アキ兄?」 そっと声をかけると… アキラは、ふっと振り返る。 「えっ…コウジ?…どうして」 アキラは驚いたように言い、そのまま固まる。 「どうして、じゃないよ…今まで何処にいたの?健次さん、すごく心配してたんだから…」 まずは、叱咤するようにアキラに言う。 「……、そうだよな…ちゃんと生きてるって伝えといて、コウジ」 健次に迷惑かけたくない為、連絡はしていなかったから… 少し無言になり、そう頼む。 「違うでしょ、ちゃんと自分で顔みせて安心させなきゃ…アキ兄」 「…オレが関わると、健次さんに迷惑かけるからな…伝えといてくれよ。言いたい事はそれだけ?」 逆にそう聞いてくる。 「…もう、僕だって心配してるんだから…元気そうで良かった」 買物に来ているらしいアキラをみて安心する。 「まぁな、今は、みずきの所に置いてもらってるんだ」 そう隣でコウジたちの登場に驚いていたみずきを差す。 「…あぁ、どうも」 アキラに指され、みずきはコウジに頭をさげて挨拶する。 コウジも会釈を返す。 「…コウ、後ろの奴は?」 アキラは瞬助を見て聞く…。 「はーい!俺、コウジの彼氏の幸田瞬助です!お兄さんよろしくっス!」 待ってましたとばかりに自己紹介する瞬助。 「驚いた…あー、なんか見た事あると思ったら写真で見たんだ。ウマくいってたんだな…コウ」 思い出しながら話す。 「全然…ケンカしてばっかりだよ…!」 馴れ馴れしい瞬助の行動を見て腹立たしく思い言い返す。 「はは、相変わらずだなコウは…うーん、それにしても…背高いな、ヨシとどっちが高いかな?」 アキラは見上げ、手を伸ばして瞬助の肩に触れながらみずきに聞く。 「…ヨシより高いだろう、多分…」 みずきはアキラがあまり離れて行かないように、そっと服の端を捕まえながら答える。 「えっ?そんなに高くないっすよ〜」 アキラに触ってもらえてラッキーとか思いながら軽く答える。

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