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第78話

いきなりのキスで戸惑う浬 こんなことルシェルにもされたなと頭のなかで冷静に思う しかしそんなことを考えている場合ではない 必死に抵抗するがそれも虚しくヴァイドに手首を押さえつけられた 「いや……離して……!!」 浬の言葉も聞かずにヴァイドは服の下に手を這わした 「ん……やめ……」 ヴァイドはそのまま服を脱がせるとその服で手を固く結んだ そして露になった浬の肌をペロリと舐めた 浬は気持ち悪いと固く目を瞑った だがヴァイドは浬の反応を見ても止めることはなく 今度は下へと手を伸ばした 「ぁ……いや……嫌だ……」 浬は足をばたつかせ抵抗する 「ふっ、そんなに嫌か? まぁいい……… そうだいいことを教えてやる」 「いいこと?」 「お前の母親についてだ」 「!?」 母親だと? 今までに母親のことなど聞いたこと無かった 何故この人が知っている? 「お前の母親、あやのは私の囲っていた女だった」 「……え!?」 昔、人間狩りをしていたヴァイド ただただ死ぬまで血を啜っていた中で見つけた女 震えながらもこちらを睨み付けてきた 面白いと思ったから連れてきた その不快な目が気に食わない 「…………」 本当にヴァイドの言ってることが本当なら ヴァイドは浬の…… ルシェルはヴァイドの息子だと彼の口から聞いた ではルシェルとは…… ルシェルはそれを知っていて自分に近づいてきたのだろうか? まさかこんな事実があったなんて想定外で 頭が混乱している じゃあ、その母親は? 母親は生きているのだろうか? けれどヴァイドは考える暇など与えてはくれない 「さて、続きをしようか」 そう言ってヴァイドは浬の後ろにいきなり指を入れてきた 「あああっ……いっ……ああっ……」 いきなりで初めてのソコは痛みが走った 浬は衝撃的なヴァイドの告白で今の置かれている状況を忘れていた 痛くて涙が流れる それでもヴァイドは構わず奥まで指を入れていく

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