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第82話

「おい、待て!!」 「くっ……」 吸血鬼を追い掛ける討伐隊 その中に八尋もいた そして八尋は路地へ逃げていった吸血鬼を追い掛ける 「くそっ何処だ?」 だが入り組んだ路地で吸血鬼を見失ってしまった 八尋は他の討伐隊のメンバーと手分けして探すことにし林の中へ入っていく そこは薄暗く吸血鬼が潜む分には快適な場所だ どんどん奥へ進んでいくが吸血鬼は見当たらない ここにはいないかと思われたが 微かに気配が背に感じ剣を抜き後ろへ振る 「くっ……貴様………」 そこには追っていた吸血鬼がいて 八尋を襲おうとしていた しかしその前に八尋の剣がその吸血鬼の腹に傷を入れる 「やっぱここか お前ら吸血鬼は陽光が苦手だからな 昼間の今はこう言う所に隠れてると思った」 「貴様……殺してやる!!」 彼に与えたダメージはそれほど深くはなかったようですぐさま八尋を攻撃してくる しかし八尋はその攻撃を交わす だが相手は中位の吸血鬼 すぐさま再び攻撃を仕掛けてくる その吸血鬼の攻撃を交わすのがやっとな八尋 案外手強い相手で苦戦する 「ほらほらどうした? 避けるばっかじゃ俺は倒せないぞ!!」 「チッ……」 ずっと避け続ける八尋 すると八尋はあろうことか敵に背を向け林の入り口の方へ走っていった 「おいおい逃げる気か? 逃がさねぇけどな」 そう言うと吸血鬼は八尋の後を追い掛ける その間も八尋は吸血鬼の攻撃をかわしながら走る そして走っていってついに林の中から出た 「ふっもういいのか? これでもう終わ………」 「終わるのはお前だ」 そう言うと吸血鬼が林から出た瞬間陽光が吸血鬼を直撃した 「………ぅ」 眩しさに吸血鬼が怯んだその瞬間を八尋は見逃さなかった 一気に追い付いて攻撃を仕掛ける 陽光が苦手な吸血鬼は明らかに動きが鈍っている 「くそっ」 「八尋!!」 すると討伐隊の援護がやって来た 討伐隊のメンバーが八尋を呼んだその瞬間 吸血鬼はそちらの方を向いた その一瞬で八尋は吸血鬼の心臓を貫いた

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