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第88話

それから再び車に乗りまた行き先も知らぬまま車は走り出した 何処に行くのか聞いても行けば分かると教えてくれない そして着いたところはレストランだった 「あの……」 「予約をしておいた すぐに食べられるように」 どうみても高級なレストランだ 敷居が高く入りづらいがヴァイドはさっさと入っていく いらっしゃいませと店員さんが出迎え そして席に案内される 案内されたのは個室でしかも絶景が見られる場所だった 外は海と緑が見えとても綺麗だ 浬はルシェルが見せてくれた湖の景色と似ていると とても懐かしく笑顔を見せる 「気に入ったか?」 「うん、凄く綺麗」 「なら良かった」 そしてヴァイドと共にコース料理を堪能した こう言う食事は初めてでとても緊張した マナーも分からずヴァイドに手取り足取り教えて貰った けれど料理はとても美味しくてすべて平らげた それにしてもヴァイドは服にしてもレストランにしても普通の人間と変わらない もしかしたら人となんら変わり無いのかもと思うようになった 吸血鬼は本当は人と対して変わらないのかもしれない ただ寿命と血を欲す以外同じではと 自分だってそうだ 人とそれほど変わらないのだ だがその考えは間違いなのかもしれないと 後で後悔することになる 二人は食事を終えて外に出る その後ヴァイドに頼んで雑貨など見たりした まだ夕方だが十分外出を堪能したと言うことで 家に帰った 「どうだった?」 「うん、楽しかった ありがとうヴァイド」 二人いい雰囲気で家で寛ぐ 久々の外出は思いの外疲れてしまい 浬は夕飯を住ませ風呂から上がってから早々に寝床に入った 今日はいい夢が見られるだろうと思った しかしそれは後に悪夢となった ベッドに入り眠りに着いた浬 だが何か違和感を感じた 目を覚まし見てみると全裸になっていたのだ 「何……ぁ……」 そしてそこにはヴァイドの姿がある 更に下半身に違和感を感じる あろうことかヴァイドは浬は孔に指を挿入していた

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