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第12話
私のペニスは一切興奮していなかった。
かつて思い描いていたガブリエル様を抱く妄想通りに事を為しているというのに、私の中心は反応していなかった。
私は慌てて自分のペニスを、手で扱いた。
何度も何度も上下に動かすものの、反応がない。
――――まるで、目の前の彼のように。
その瞬間、私は理解し、双眼から涙が溢れ出した。
思い出すのは、彼が14の時に触れてきた指先、私が触れた唇の感触、そして、愛らしい泣き顔。
あの涙を口に含みたかった。
熱い指先も濡れた唇も食べたかった。
吸って、舐めて、優しく噛んでみたかった。
泣いて欲しかった。
可愛らしく悲鳴を上げ、私に縋りながら泣きじゃくる姿を見たかった。
ガブリエル様の熱く、うねるナカを犯したかった。
私の名前を呼んで、背中をきつく抱きしめて欲しかった。
そして、「愛している」と言いながら、私の前で達して欲しかった。
―――貴方の声が、聞きたい。
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