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奏多の怒り② R18

高層階のコーナーに位置するスウィートルームの寝室。 カーテンの引かれていない大きな窓はスクリーンのように都会の摩天楼を映し出している。 胸から上をくたりとシーツにつけて自失する陽太に、夜景は明日見ようなと、言葉にせずただ薄ら笑いを浮かべる奏多。 もう抵抗するのは諦めたのか? 諦めが早すぎやしないか? 下半身を押さえ込んで、纏わり付いていたバスローブを脱がし手枷を後ろから頭の上に変えた。 「いや…だ…」 今ので意識がしっかり戻ったのか腰を左右に振り暴れ出した。 そうこなくっちゃな。 丸い尻をパチンと音をさせて強く叩けば、やめてと、動きを止め泣き出した。 幼い頃と同じ泣き方をする。 止めてやるかと一瞬思ったが、今ここで恐怖を教えていないと、また突拍子のないことを考えるだろう。 お前は姐さんに似て骨格も華奢だし、顔も女顔だ。力もねぇだろ?サッカーしてたから逃げ足は速いってか? でもな、お前よりデカイ男に押さえつけられたら、それを跳ねのけて逃げれるのか? 仕置きだ陽太。どれだけ危ういことをしたのか身体に教え込んでやる。 きちんと、身体で覚えておけよ。 腹に手を回し支えながら脚を広げさせ背骨に沿って口づけを落とす。 ピクピクと震える薄桃色の蕾。 蕾の縁を指でなぞり辿る。 蕾に口づけを落とし舌を滑らせて。 舌で襞をこじ開け唾液を流し込んだ。 襞を丹念に舐めれば 「う、う、う…」 陽太の身体が強張る。 ローションを纏った人差し指を挿れてクルリと回した。 「うぅ…やめ、て」 身体を捻り小さな尻が揺れる。 左右に尻を振ったら余計に感じないか、陽太? ゆっくりと指を擦りつけながら奥へ挿れていく。媚薬を使って正解だったな。最初だからな、痛いのは嫌だろ? クチュクチュと隠微な音と陽太の喘ぐ声。 「あっ…あっ…あっ…あ…」 指を引き抜き、二本にして再度挿れて。 「い…や、いや…やめ…」 と、か細い声を出す。 だが、可愛いペニスは頭を擡げ、腰は益々揺れていく。 敏感な襞を二本の指で慎重に擦っていく。 どこだろなあ?お前のいいとこは。 指を鉤のように曲げ一点を探す。 「いやだ…いやだ。山𥔎さ…やめて」 陽太、お前はホントに山𥔎に抱かれるつもりだったのか? そんな安易に男に抱かれていいのか?山𥔎がロクでもない奴だったらどうするつもりだった?監禁されてやられまくって、挙句風俗に沈められたかもしれないんだぞ。風俗ならまだマシだったかもな。 どうして、自分から危険な場所へ飛び込むんだ?俺がどんな想いでお前と距離を置いてたと思うんだ、阿保が! 「ひ……っ!あ、あ、あ───……」 見つけたぞ、ここだな。 またもや、ペニスから蜜が滴り落ちていく。シーツの上に転がっていたバスローブの紐でペニスの根元を縛ってやった。 「イヤー!」 陽太が泣き叫んだ。 陽太、怖いか?もっと怖がれ。 陽太、俺がいるのはいつ何時、何が起こるかわからない世界だ。命の危険もある。 俺の傍にいたいなら大人しくしているんだぞ、陽太。 俺も覚悟を決める。 だから…お前も覚悟を決めろよ。 絶対に守ってやるから。 赤く色づいた蕾に猛ったペニスの先端を押し付けた。 そして…。 一気に押し込んだ。 「ヒ───‼︎」 痛みはないだろうに、逃れようと前に這おうとする。 その腰を引き寄せ抽送を始める。 奏多を受け入れ目一杯広がった蕾。 蕾の中はトロトロと蕩け隠微な音を奏でる。 「やっ…、やっやっ…」 奏多のなすがまま上下に揺れる陽太の身体。小さなペニスが精一杯大きくなり放出を今か今かと待っている。 「苦し…痛ぃ痛…」 泣きながら陽太が訴える。 グリグリとペニスの先端を弄ってやったら、泣き声が大きくなった。 「やめ、やめ…」 限界か、陽太?まだまだだろう? 陽太の中は熱くて、きつい。 奏多のペニスを痛いくらいに締めつけてくる。奥へ深く深く穿つ。 陽太のいいところを突けば、泣きながら声を上げる。 奏多の額から汗が陽太の背中に落ちる。 ふッと可笑しくなった。 こんなに必死に人を抱いたのはいつ以来だろうか?陽太に快楽だけを与えようとがんばる自分が笑える。 陽太の代わりをさせていた奴にも自分のやりたいことだけやって、あとは奉仕させるばかりだった。 陽太が絶頂を迎えたのか、一際強く締め付けられる。 「クッ…」 ドライでイッた陽太につられて奏多もまた陽太の中で射精する。 高梨奏多、38才。 少し早いと感じるのは気のせいか。しかし、まだペニスは力を保っている。 一旦引き抜き、気を失っている陽太を仰向きにして膝の上に抱き上げた。 手枷を外して腕を自分の首にまわさせた。ダラリとしたままだが。 陽太の頬をペチペチと叩き、意識を戻させた。 「やめ…て」 アイマスクを絞れば涙が滴るだろうなぁ。 もう少し頑張れよ、陽太。 俺じゃなかったら死ぬほどやられてたんだぞ。何人にも姦されてたかもな。 陽太の腰を持ち上げペニスの上に落とし突き上げた。 「あ──」 また、ドライでイッたのだろう陽太の身体が後ろに傾く。 背中を抱き込み下から何度も穿つ。 「ヒッヒッヒッ…」 陽太の空いた口からは涎が絶え間なく溢れ落ちている。 手枷を外されていることも気づかないのだろう。ブランブランと腕が揺れている。もう少し付き合え陽太。 お前も阿保だが、俺も阿保だよな。 お前がゲイだと気づいた段階で、お前は俺以外の男に抱かれる。(抱く方だとはこれっぽっちも考えなかったが)どうして、それに思い至らなかったのか。 女を抱くならともかくとして。 それを自分が冷静に見ていられないことを。玄二に抱けと言ったと聞いた時に認めるべきだった。 「なあ、陽太」 俺の声が分からないのか? 首の後ろを支えアイマスクを毟り(むし)とった。 「陽太、()をあけろ」 急に光が入り眩しかったのだろう、陽太は目をぎゅっと瞑る。 右の瞼、左の瞼と順に口づけを落とす。涙の跡もペロリと舐めて。 そして唇を啄ばみ貪り、舌を絡めとり。 頬をペチペチ叩けば息も絶え絶えの陽太が瞬きをして。 「ぇ……」 トロンとしていた瞳が揺れる。 焦点が合ってきたのか少しずつゆっくりと見開かれる()。 驚く顔もやっぱり可愛い俺の陽太。 額にかかる髪の毛を掻き上げてやる。 「陽太、気持ちいいか?」 散々泣き尽くして涙も枯れたはずの陽太の瞳からまた、涙が溢れた。 「…かな…たん」 「おぅ、陽太」

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