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陽太仰天する R18

「なぁ陽太」 真っ暗闇の中。 聞こえるはずの無い大好きな人の声。 とうとう、幻聴まで聞こえる… かなたん…僕ね…。 僕、おかしくなっちゃった。もう、何がなんだか分からないの。身体の中が熱くて熱くて。触られるの嫌なのに、感じるんだ。 身体がもっともっとって言うんだ。 イキたい。イキたいのにイケない。 かなたんじゃ無いのに。 バカだよね…。 「陽太、瞳をあけろ」 無理、眩しいんだ。 なんでかなぁ?かなたんの声がする。 かなたん…かなたん… ヤマ、サキ、キスしないで。 優しい人だと思ったのに…。 騙したんだ、僕のこと。 もうやめてよ、やめてよ。 イキたい。苦しい。イキたい。 息が出来ない。 苦しい苦しい苦しい…。 ハッハッハッ…………。 頬をペチペチ叩かれて瞼をパチパチしながら薄瞳を開けたら。 おぼろげに見えていたものが、少しずつ形を成していく。 「ぇ……」 額に張り付く髪の毛を掻き上げられて。 「陽太、気持ちいいか?」 …………幻? 涙腺がとうとう壊れたのか、涙がポロポロ溢れていく。 「…かな…たん」 「おぅ、陽太」 大好きな笑顔が目の前にあった。 「うそ…」 「うそじゃねえよ。本物だ」 「かなた…ん?」 「おぅ、お前の中にいるのも俺だ」 奏多は腰を突き上げてくる。 「あっあっあっー」 どういうこと? わからないよ。わからないよ。わからないよ。 「もう、一回出さずに達くか?」 「いやぁ…いやぁ」 奏多が何度も硬いペニスを突き上げてくる。 「ああん、あぁんあっー」 「ここも可愛がらないとな」 奏多が胸の尖りにむしゃぶりつく。 「あっあっ──イキ、たい」 ニヤリと笑った奏多がペニスを縛めていた紐をスルリと解いた。 「イヤー!!」 目も眩むような絶頂が陽太を襲う。 陽太の赤くなったペニスから白濁が勢いよく噴き出している。 「うっ!」 奏多が顔を顰めると同時に熱いものが陽太の最奥に叩きつけられた。 陽太は三度(みたび)気を飛ばす。 「時間はたっぷりあるからな、陽太」 意識の無い陽太が聞いてるわけもない。 もう、何度射精したのかわからない陽太。 既に白濁ではなく薄い色の精液しか出ない。意識を失っては奏多に頬をペチペチされ起こされる。 「許して…かなた…ん」 何度許しを請うても奏多の答えは 「許さねぇ」 「お願い…」 陽太は指一本動かせないのに奏多は軽々と陽太を持ち上げる。 今は斜め後ろから挿入されて今までと違うところを責められている。 陽太の身体も奏多の身体もベッドの上も体液でドロドロだ。 「SEXなんぞ、綺麗なもんじゃねえよ」 奏多は泣く陽太に教え込む様に言う。 「よく見てろよ」 クローゼットの鏡張りの扉の前。ベッドに座った奏多に後ろから両膝の裏を幼子のように持ち上げられ挿入される。 「はぁっ───!」 鏡に映る陽太の蕾は丸見えで奏多の黒光りした大きなペニスが出入りしている。 クチュクチュといやらしい音。 力を無くしてペチペチと跳ねる陽太のペニスとは比べ物にならない程凶器のような熱い楔。陽太の中奥深くまで突き破ってくる。 「あっあっあっ……おっきいのゃぁ…」 苦しくて、熱くて、恥ずかしい、のに気持ちい… 「気持ち良さそうだな、陽太。気持ちいいなら気持ちいいと言え」 奏多の命令するような声にゾクゾクする。 「きもち…い」 奏多がニヤリと笑う顔が鏡に映って。 そこで陽太は完全にブラックアウトした。 それこそ、精も根も尽き果てた陽太が目覚めたのはジャグジーバスの中だった。 奏多に横抱きをされていた。 「………夢?」 声が掠れる。 「夢なわけあるか」 「……。意味がわからない」 ゴホッゴホッ。 少し喋っただけで、噎せてしまう。 奏多が置いてあったペットボトルの水を飲ましてくれた。 「話は後だ、寝とけ」 「…うん」 陽太は、言われる通りに瞳を閉じた。 安心して眠れる胸がある。 奏多が優しく頭を撫でてくれる。 夢なら覚めないで。

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